スピリッツって何?
- 神輿ぃ
- 2019年1月21日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年5月24日
皆さんこんばんわ!
神輿ぃです。
今回は、『スピリッツ』とはなんぞや?というタイトル通りの内容です(笑)
この記事では主に、『スピリッツ』という言葉のことをまだ知らないよ!orよく分からないんだよね…という方向けて、今後もよく出てくるであろうこの言葉の意味をご説明させていただきます!
しかし、記事を見ていただいている方の中には既にスピリッツとは何を指す言葉なのかをご存知の方もいらっしゃるとは思います。
そういった方には、復習程度にお読みいただければ幸いです。
スピリッツって?
”スピリッツ”とは
世界的には「蒸留酒」を指す言葉です。
蒸留酒とは、読んで字のごとく蒸留をして作られたお酒の事ですね。
基本的にアルコール度数が高く、ウイスキーやウォッカ等の飲むと胸が「カァ~~」となるお酒が大体コレです。(人によるのでアレですが…)
さて、世界的にはと書きましたが
ここで注意したいのは、日本の酒税法においては
《スピリッツとは蒸留したお酒のすべてを指す訳ではない》
という事です。
分からないからしょうがない
蒸留してればスピリッツという訳じゃない…とはどういうことなのか?
それは我が国における酒税法の分類のお話になります。
例えば、蒸留酒にもたくさん種類はありますが
日本の酒税法でも
『スピリッツ類』
という分類はあります。
ですが同じ蒸留酒である
焼酎は『しょうちゅう』
ウイスキーとブランデーは『ウイスキー類』
という分類になっています。
そうなのです。
同じ蒸留酒という枠なのにも関わらず、何故かスピリッツとは違う分類されているのです。
世界的には蒸留酒全体をスピリッツと呼んでいるのに、なぜ日本だけこんなよく分からない分類になっているのでしょうか…?
実はこれ、理由も
「よく分からないから」
なのです。
シンプル? or アバウト?
は?と思うかもしれませんが、本当にこれが理由なんです。
じゃあ一体どういうことなの?と思いますよね。
順を追って見ていきましょう。
最初に
日本の酒税法の分類には、ある”差”が存在しています。
まず前述にもある焼酎や日本酒等の『元より日本に存在していた酒類』
これに関しては製法や原料などによる区分に厳密な規定があります。
しかし、ウイスキーやブランデー等の『元から日本に存在していなかった酒類』
こちらに関しては非常にアバウトな決まりしか存在していません。
そしてこの”差”こそが、なんでもスピリッツではない理由に繋がるんです。
皆さんの中でもワインやウイスキー、ブランデーがお好きな方にとっては当たり前のことかもしれませんが、海外(特に特産品と言える酒類を生産している国)の法律では産地表記からその製法に至るまで様々な”法律による厳密な規定”が存在しています。
ではここで
もしそんな国で日本由来のお酒を販売したらどうなるかという事を考えてみます。
ご注文は?とりあえずスピリッツで!
例えば日本酒ですが
海外では「SAKE(酒)」の名で親しまれており、年々その知名度と人気共は上昇しています。
ですが販売するとなった場合、法律での定義はおそらく「SAKE」であるという事以外に明確な部分は決められず、それによる規定もされないと思われます。
現にEUでの日本酒の定義は非常に曖昧です。(2019/1時点)
しかし、そうは言っても物品を売買する以上は税金等の制定のために様々な定義や規定を作らなければなりません。
なのでとりあえず
『他のお酒にはない○○な特徴を持ったお酒のことを「SAKE(日本酒)」と定義しよう!』
となるわけです。
そう、もうお分かりですね。
日本の酒税法の定義とは、そういうモノなのです。
売買や法律の制定…そんな色々な取り扱いの為に
「種類もたくさんあるし、とりあえずお前ら○○だからスピリッツな!」
と暫定的に定義されたもの。
それが今の分類へと繋がっているのです。
まとめ
ここまで説明して、こんなことを言うのは非常にアレなんですが…
正直、スピリッツ=蒸留酒という認識で何も問題ありません!
なぜなら冒頭でも記述した通り、これは日本の酒税法のお話であり、世界的にはウイスキー等を含むすべての蒸留酒の事をスピリッツと呼んでいるからです。
ただそれだけだと説明がすぐ終わってしまうので、今回は日本における『スピリッツ』の解説もさせて頂きました!
本当はもっと酒税やら関税やらお金の絡みもあったりするんですが…
個人の見解も出る部分になってしまうので、気になった方は是非調べてみて下さい!
それではまた動画でお会いしましょう~!
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